以前から、とても気になっていた絵がありました。
あるアクリル画家さんの作品です。
BASEでは絵本やTシャツ、マグカップなどのグッズのほか、作品の複製画も販売されています。
その中に、わたしが心を惹かれた一枚がありました。
複製画の商品ページを見ていると、
小さく「原画もおゆずりします」
という一文が書かれていました。
その言葉が、ずっと心に残っていたのです。
複製画でも十分素敵です。
でも、原画を譲っていただけるなら。
もちろん、お値段は複製画とは桁違い。
それでも、何度も考えました。
原画は、この世にたった一枚。
筆のタッチや絵に込められた息づかいは、きっと複製画では味わえない。
そのエネルギーを、そばで感じてみたい。
実際に原画を見たことはありません。
それでも、なぜか惹かれる。
昨年見つけてから、ずっと心のどこかにあり続けました。
思い切って画家さんご本人に問い合わせてみました。
「まだ原画はお持ちでしょうか。」
すぐにお返事をいただき、
「まだあります。」
とのこと。
購入させていただきました。
12万円。
わたしにとっては大金です。
12万円あれば、ほかにもできることはたくさんあります。
旅行にも行けるし、新しい家電だって買える。
それでも、「そういうことじゃない」と思いました。
この絵を迎えたい。
その気持ちが一年近く変わらなかったのなら、誰かのもとへ旅立ってしまう前に決めよう。
清水の舞台から飛び降りるような気持ちで購入ボタンをクリックしました。
「絵を衝動買い?」
「そんな高い絵を買ってどうするの?」
そう思われる方もいるかもしれません。
でも、わたしにとっては衝動買いではありませんでした。
一年近く考え続けて、それでも気持ちが変わらなかった。
だから迎えることにしたのです。
うまく表現できませんが、この夏、わたしは大きな買い物をしました。
実際にこの目で原画を見ることができる日を、いまからとても楽しみにしています。

