いまの親御さんはお子さんにお金のこと、資産運用のこと、投資のことなど伝えるものなのでしょうか。
学校でもそんなお金の授業があればよかったのに、とつねづね思っていました。
みんな学んでみんな豊かになれる、いまはそういう授業もあるんでしょうか。
日本人はお金の話、とくにどうやって殖やすとか老後資金とかそういった話はあまり話したがらない、タブー視されている気がします。
小さい頃の家庭環境 50代セミリタイア主婦のお金話
わたしは小さい頃は両親からお金の管理や殖やし方などいっさい教えてもらっていません。
おこづかいは月々もらっていました、小学校の頃は500円くらいだったでしょうか。
中、高校生ともらっていたけれど、大学生になったらおこづかいはくれなくなりました。
大学に着ていく服が買えなくて、バイトが定期的にできるようになるまでは毎日同じような格好で通い続けたことを覚えています。
わたしの実家では母親が家計をやりくりしていました。
父親は会社員で家計には無頓着なひとでした。
父親は朝は早く出勤し、帰りは午前様、一緒に夕飯を食べるのは日曜くらい。よくありがちな昭和の会社員家庭。
なので、母親が家計おおよそすべてを握っていた状態です。
母より伝授のお金の殖やし方 50代セミリタイア主婦のお金話
そんな母親もわたしが結婚して家庭をもつと、少しお金の殖やし方のアドバイスをしてくれました。
時は1980年代後半から1990年、まだ金利も良かった頃。
母親からゆうちょ(その頃は郵便局)の簡易保険をすすめられてしばらく入っていました。
保険プラス貯蓄のお得なセット。
いまはそんなお得な商品はないですが、その頃はかなりお得でした。
あとは銀行の定期預金、長期に寝かせるだけでも利息がつく時代。
その後、金利がかなり低くなったころに母が教えてくれたお金の殖やし方のひとつに、ドルを買って高くなったら売る、というやり方がありました。
外貨預金、FXに近いものでしょうか。
外貨を買って高くなったら売って利益を得る。
見極めがひじょうにむずかしい。
わたしも2度ほど米ドルを買ってみたものの、高くなったと思って手放したらさらにどんどん上がっていく、というふうに見極める才能がわたしにはまったく無い。
早々にやめてしまいました。
その後、母は株も買っていたことを教えてくれます。
母の育った環境で株を持つような人はひとりもいなかったはず。
母は地方から出てきて就職した先で知り合ったひとに株のやり方を教えてもらったそうです。
1960年代からちょこちょこ株の売り買いはしていたみたいですが、ほとんど話さない、きっと失敗もしていたんでしょうね。
母と子ではこうも違う 50代セミリタイア主婦のお金話
母はギャンブラー気質。
目先が利き、決断力があります。大きくでなけれど小金を得ることに喜びを感じるひとです。
わたしは直感力も行動力もないのでこういった取引、駆け引きは好きではない。
ドキドキ感はいらない、比較的安定した商品をコツコツ積み立てるか置いておいてたまに見るくらいがいい。
親子でも性格はもちろん、お金の管理方法、殖やす方法もまったく違います。
そんな母親ももう80歳を過ぎました。
金融機関は80歳を過ぎると親族に確認する義務があるそうで?母はいままでのように気軽にお金を操作することができなくなりました。
その自由を奪われてかなり不満を言っていましたが、いまだにお金を殖やすことに興味はあるようです。血気盛んです。
たまに金融商品を見つけては連絡がありますが、最近どうやら様子が変わってきているなと思います。
こんなふうにお金の勉強はほとんどしてきていないわたしです。
まだまだ勉強が必要、いまだに知識も浅く、数々の失敗、あぶなっかしさは変わらず。
いまのインターネットが普及している時代に生まれていたら、生き方も少しは変わっていたかもしれません。
気軽にお金の勉強することができる、うらやましい時代ですね。
一方、つねに自己判断が問われますが、いろんな生き方が増えているのにもうなずけます。