離れて暮らす両親、80歳を過ぎても身の回りのことは自分たちでやっており、いまのところ手助けはいらない状態です。
きっと誰か親族がそばにいれば何か手伝いはできると思うけれど、いますぐその必要がなければなにもしないほうがいい。
そう思うわたしは冷たい娘かもしれません。
両親の行末は 50代セミリタイア主婦の家庭事情
父親は自分が一から作った家に、死ぬまで住みたい、と言っています。
母は自分の友人が入居している老人施設に行きたい気持ちもあるらしい。
だけど、それは母のほんとうの気持ちなのか、はかりかねます。
老人ホームなど介護付き施設には絶対に行きたくないという母。
母の友人が入居している施設に入るのはどう?と何気なく言ってみたら、100倍もの言い訳が返ってきました^^;
行きたい気持ちはあるけれど、この家は彼女の家でもある。
強い執着心があるし、施設に入ること自体、彼女のプライドが許さない。
いまのように家で自分のペースでこまごまと動くことができない不便さ、慣れない場所に行く怖さもあるのかもしれない。
複雑な思い。
いま母親はこんな状態なので、いろんな問題はあるようだけど、やはり彼女は自分の家、実家で暮らすのが良いのだなと思っています。
「介護」は嫌い、と母親ははっきり言うので、自分でできることはやり、できなくなった、むずかしいことができたら誰かに頼めばいい。
そして、わたしはわたしのために、かわらず実家にはあまり近づかない。
高齢の両親からの将来の介護 50代セミリタイア主婦の家庭事情
これから高齢者が爆発的に増えるけれど、介護やお世話をするひとはいなくなる。
7年前、老人ホームで機能訓練指導員として勤めていて、介護も手伝っていた身からすると、そう思う。
その頃からどこも人手は足りなかった、いまはどうなっているのか考えるのも怖い。
老人ホームに両親が入居することはまずなさそうだけど、あるかもしれない、だけどできれば入ってほしくない。
いろんなひとの力は借りるだろうけど、自分の家で最後までいられることがたぶん一番良い。
先日会ったある市の職員が、介護士は学歴や経験を問われないからやりやすい、◯◯(外国名)人でもできるんだから、と物知り顔に言っていた。
あなたは介護のなにを知っているのだろう。1か月だけでも働いてきてもらいたい。
介護はもっと差別化してもいい。
介護なんてあたりまえに受けられる、と考えていること自体、どうなのかと思う。
介護士の報酬が低すぎると言われるけれど、介護職員一律、というのがおかしい。
議員始め大臣、厚生労働省、みんな1か月で許してあげるから介護職員として現場で働いてほしい、見学は許さない。
高い技術とコミュニケーション力をもった介護士にはもっともっと加算していいはず。
介護保険からはみ出してもいいくらい。
介護のブランド化。いずれ指名制になるかもしれない。
わたしもそうだが介護自体、嫌いじゃない、というひとは多い。
だけど、介護職離れはこれからも進む、その前に。